note編集後記|『ステレオタイプの科学』と再現性問題|そして痛風と『独学大全』の影響

noteに記事を投稿した。

 

note.com

 

昨年(2020年)に買って、途中まで読んでそのままになっていた『ステレオタイプの科学』を昨年末からまた読み始め、年が明けてから読み終えたのでnoteにまとめた。

 

 

noteからの移行先を探しているが…

話は逸れるが、昨年(2020年)に発生したnote絡みの問題(個人情報についてや、編集体制について)を受けて、noteを利用するのを止めようと思い、移行先を探しているが見つからない。

 

もともとnoteを選んだのは有料記事が簡単に作れるからだ。有料記事を作れるようなものが他にないか調べてみるとcodocというサービスが使いやすそうだったが、カネジュン先生のツイートを見て、やめておくことにした。

 

 

今は自分でWEBサイトを立ち上げることも考えているが、そのためには勉強しなくちゃいけないこともあるし時間がかかりそうだ。しかたがないので、しばらくはnoteを使っていく。

 

痛風発作と『独学大全』がキッカケ

大きな発作が出た…

昨年末に久しぶりにひどめの痛風の発作が出た。転職してからビール(模擬ビール*1含む)を飲む量が減っていたことも影響してか、しばらく大きな発作は出ていなかった。転職直後の2018年の4月に大きめの発作が出てからだから3年弱ほど、小さな発作らしきものは何度かあったもののひどいものはなかった。

 

油断してたこともあり、少しずつビールの量が増えていたこともあり、在宅での仕事が増えて運動不足気味になっていたこともあり……ドカンと来た。

 

歩くのにも支障が出た。仕事はほとんどが在宅なので差し支えなかったが、家事や子供の世話には影響した。妻にも怒られた。

 

それがキッカケで作年末にお酒の頻度を減らし、食事に気をつけつつ、運動をすることを決意した。(痛風について調べたときに、尿酸値が高い状態が続くと、発作以外にも他の病気にもつながる可能性が高まる、ということを改めて読んで、怖くなったのもある)

 

記録をとることで継続

ただ、気持ちだけじゃ続かないだろうと思い、記録をとることにした。

  • 飲酒の有無
  • 就寝時刻のノルマをクリアしたかどうか
  • 食べるべきものを食べたかどうか
  • 筋トレのノルマをクリアしたかどうか

これらのチェックリストつきのカレンダーをWordで作り、pdfで出力。

iPad proのGoodNotesで読み込んで、記録を毎日つけている。

 

なぜGoodNotesかというと、毎日仕事で使うので、記録を取るまでに超える必要のあるハードルが最小だからだ。

 

記録をとり始めたおかげで発作が出てからなんと2週間ビールを飲まなない(模擬ビールも飲まない)期間が続いたし、飲むと記録に残るのが嫌なので、間を開けようとして、飲酒の頻度はかなり下がった。筋トレもほぼ1か月続いている。

 

 『独学大全』の影響

記録を取ろうと思ったのは完全に読書猿さんの『独学大全』の影響だ。

 

 

「あの読書猿さんが学ぶ方法についてまとめるなんて絶対すごい本になるぞ…!」

 と、発売を心待ちにしていた。

 

しかも、なぜか『独学大全』のカバーの色が黒であることを予言していた。

 

 

出講先での授業でも生徒たち(高2)に何度かお勧めした。

受験生に、勉強法を教えるときのネタ本としてコッソリ使おうかとも一瞬思ったけど、すぐ紹介した。読んでもらった方が早いし、受験が終わっても使えるし。

(高3の生徒達には、タイミング的に最後の授業のときに受験が終わったら…ということで紹介した。受験直前だったので、刺激を与えてペースが崩れるのを避けたかった。)

 

ただ生徒たちに紹介するだけじゃなくて、自分も実践したほうが説得力が出るだろう…

ということが頭にあったのもあるし、そもそも自分が学ぶために独学大全を買ったのだ。

 

自分の記録の取り方は『独学大全』で紹介されていた技法とそっくり同じものではないが、『独学大全』から受け取ったメッセージの一つは

 

続けることが重要。そのために記録を取れ。

 

このメッセージに影響を受けて記録を取り始めた。

 

影響が学びにも伝搬

記録を取り始めてしばらくすると記録自体が楽しくなってくる。「続いている」という事実がうれしいのだ。記録を眺めて「自分がんばってるじゃん…」としみじみすることもしばしば。

 

飲酒などの生活面の記録に味を占め、自分の学習にも記録を導入することにした。

 

C#の勉強

昨年、Unityを用いたスマホゲーム作りの勉強を始めたのだが、忙しくなったこともあり途絶えていた。今回のこのタイミングで改めてC#の勉強からやり直そうと決めた。

 

Unityの入門書がわかりやすかったので、同じ著者のC#の入門書を電子書籍(Kindle)で買った。 

確かな力が身につくC#「超」入門 第2版 (Informatics&IDEA)

確かな力が身につくC#「超」入門 第2版 (Informatics&IDEA)

  • 作者:北村愛実
  • 発売日: 2020/07/07
  • メディア: 単行本
 

 

1日のノルマは「KindleとVisualStudioを開いて何かしらする」という最小限のものにした。

 

毎日3冊読む

それから、1日に読む本を3冊決めた。ノルマは2ページ以上読むこと。

 

1冊目は『はじめてまなぶ行動療法』

はじめてまなぶ行動療法

はじめてまなぶ行動療法

 

 これはツイッターで流れてきて、なんとなく仕事に参考になりそうだと軽い気持ちで買い、積読リストに入ったばかりのものを拾い出してきた。

 

 

2冊目が『ステレオタイプの科学』

 これについては上記のnoteを。

 

 

そして3冊目が『教育効果を可視化する学習科学』

これは仕事のために買い、なるはやで読むべきにも関わらず、積読リスト内で熟成するのが明白だったので引っ張り出してきた。

 

続けた結果

生活面の記録と同様に、カレンダーを作って記録することを自分の学習にも取り入れた結果、いい感じで続いている。

 

C#の勉強は1か月以上毎日続いているし、なにより楽しい。

 

本も続いているし、3冊のうち『ステレオタイプの科学』は読み終えることができた。そして、それをnoteにまとめたのが初めに紹介した記事だ。

 

仕事や勉強はやる気が出なくても、やり始めると気持ちが乗ってきて、気づけばそれなりの量をこなしている。だから、始めるまでのハードルを極端に下げて、とりあえず始めてしまうことが重要だ、ということは実感していたし生徒にも言ってきた。

 

「続ける」ことも同じだったんだな。

 

続けることで気持ちが乗ってきて、だから続く。続けるためには続けることが重要だ。字面だけ見れば当たり前だけど、やってみて実感した。

 

あまり頑張らずにこれからも続けていく。

 

キャプテン マーベルはヤバいくらい最高なので今すぐ劇場へ(ネタバレなし)

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お土産のポスターカード4枚組

2019年3月15日。

公開初日の朝イチ10:00の回でキャプテン マーベルを観てきた。

IMAX3D字幕版。

 

 

感想を一言で

ネタバレなしの感想としては一言。

 

 「最高なので今すぐ劇場へ」

 

MCUファン達は言われるまでもなく自動的に観に行くだろう。

 

そうではない、ちょっと観に行くか迷っている〜配信されたら観るかな〜なんて人へ「今すぐ劇場へ行ったほうがいいですよ」と全力でおせっかいを焼きたくなるくらいの最高さだった。

 

さらに、自分自身に対して「今すぐ劇場へ」と叫ぶ自分がいる。

 

今すぐもう一回観たい…

 

何がすごかったか 

一瞬で彼女を好きになった。

 

 

彼女のことが紹介されていって徐々に…ではなく。

 

冒頭から彼女にハートを持って行かれた。

 

予告編を観ていたときは、キャロルはシリアスな強い女性、という印象だった。

 

実際に映画本編を観ると、冒頭から彼女という人間の魅力にドバァアっと飲み込まれる。

 

一言でいうなら「カッコイイ」となるのだけど、その「カッコよさ」の要素として「強さ」「キュートさ」「ユーモラス」があって、それらを序盤で一気に見せる。

 

ニック・フューリーが彼女をすぐに「友人」として信用するのもわかる。そりゃ「惚れ」ますわ。

 

強い女性?

 

いやいや「カッコイイひと」だ。

 

彼女が何と戦っているのか

敵は誰なのか、という表面上のストーリーではなく、彼女が一体何と戦ってきて、何から自由になろうとしていて、何との戦いを終わらせようとしているのか?

 

 

これはわかりやすくはっきりと映画の中で示されているし、予告編を観ただけでももしかしたらわかるかもしれない。

 

何度も何度もフラッシュバックする過去の映像。

 

そして、最後のアイツへの一言。

 

 「証明する必要なんかない」

 

凄い。

 

アメリカ本国ではああいう奴らによる酷評合戦になってるみたいだけど、

theriver.jp

お前らみたいな奴らとキャロルは戦って、何度も立ち上がってきたんだよ!

 

そして、ついに彼女はその戦いを終わらせたのだ。

 

「猫」のグースも大活躍

猫好きとしては予告編の段階からグースに大注目していた。

 

 

モ、モフりたい…

 

本編でもしっかりと「大活躍」していた。

 

 

 どんな「活躍」をしたかについては触れないほうがいいだろう…

 

今すぐ劇場へ

初日の初回を観て、その昼にコレを書きながらも、今すぐ劇場へ駆け込みたいという衝動を抑えるのに苦労している。(行っちゃおうかな…)

 

 「女のヒーローとかちょっとなあ」

 

とか言ってる奴は今すぐ劇場へ行って彼女にぶん殴られてほしい。

 

そういう奴らと彼女は戦い、倒される度に立ち上がってきたのだ。

スパイダーマン スパイダーバースは「一人じゃない」と言ってくれる

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劇場でもらったポストカード2枚組

スパイダーマン スパイダーバース IMAX3D字幕版で観てきた。

 

22:00上映開始で、21:45にスクリーンに入ったら誰もいない。焦ってスクリーンを出て確認するも間違っていない。

深夜の回だからお客さんが少なかったのだと思う。上映が終わって明るくなってから周りを見たらお客さんは10人以下だった。

 

まあ日曜の深夜回を見る人はそりゃ多くはないですよね。

 

黒人少年マイルスが新しいスパイダーマンとして独り立ちする成長物語として観ることもできると思うのだけど、私が彼らから浴びた強烈なメッセージは

 

 「一人じゃない」

 

ということだった。

 

序盤で彼らが自分たちを説明するとき、最後に必ずこう言う。

 

 「自分は唯一無二のスパイダーマンである」

 

ヴィランのある計画によって、たまたま1つの次元に集まったスパイダーマンたちではあるが、元の次元では、たった一人でスパイダーマンをやっていたわけである。

 

中盤、マイルスに訪れた悲劇に対して、あるスパイダーマン

 

 「それがスパイダーマンであることのつらさだ」

 

というようなことを言う。自分も同じ悲劇を経験した、と。残りのスパイダーマンたち全員が「自分もそうだ」とマイルスに伝える。

 

彼らはその悲劇をたった一人で受け止め、唯一無二のスパイダーマンとして、彼らの街を救っていたのである。

 

そのスパイダーマンたちが同じ一つの次元に集合することで、初めてその境遇を分かり合える仲間に出会えたわけだ。

 

マイルスは、彼らが元の次元に帰った後、一人でスパイダーマンとして街を救わなければならない。まだ、スパイダーマンとしては、ひよっ子である。

 

でも一人じゃないのだ。

note編集後記|iPad proで教材作成|予習編−TeX環境について追記

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昨日noteに記事を追加した。

note.mu

 

iPad proでTeX? Cloud Latexでいいでしょ」

 

と安易に思っていたら、Cloud LatexiOS上で使えず、

 

「えええ」

 

となったものの

 

「じゃあ overleaf を使えってことですね」

 

と安易に思っていたら、overleafもiOS上では使えず、

 

マジすか学園…」

 

となって、仕方なしにiPadで日本語TeXを使えるアプリ探しが始まったのだった。その探索結果は上記リンク先の記事にまとめてあるが、まあ買うとしたら「Texpad」かなあ、という気はしてる。まだ買ってないし、まだ買わないけど。

 

しかし、今回の記事を書いたことによる収穫は「iPad でどうやってTeXを使うか」という知識よりも、

 

マイナーなツールについての情報は「Googleで検索する」よりも「Twitterで検索する」方が見つかりやすい!

 

という「知恵」である。

 

これは大収穫だった。Google検索では、公式ページやブログなどのまとめ記事がヒットしやすいが、Twitter検索では生生しいリアルなつぶやきがヒットする。

 

特にTeXのツールなどという、世間からするとマイナーなツールでは、これを知っているかどうかで得られる情報の量と質が全然変わってくる。

 

さて、今日もカレーを食べました、という報告を結びの言葉とする。

note編集後記|iPad proで教材作成|印刷編

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数日前、noteに記事を投稿した。

 

note.mu

 

なぜこんな「編集後記」とやらを、このブログに書いているのかというと、「印刷編」の最後にこのブログへのリンクを貼ったのだが、そこに「noteの編集後記を書いてます」的なことをうっかり書いてしまったからである。まだ書いていないのに…ということで有言実行。(意味違うか)

 

「教材作成」とタイトルにあるものの、実際の中身はiPad proからプリンターへデータを送って印刷する方法をまとめたに過ぎない。直接的に教材を作る内容ではないが、教材を作る上で印刷は欠かすことのできないステップだし、教材を印刷するときは用紙にB版を使うことが多いという特殊事情もある。

 

iPad proから印刷する方法として、AirPrint、Google クラウドプリント、印刷用アプリの3つについて触れた。それぞれ単独の解説記事はすぐに見つかるのだが、複数の情報をまとめたものは、なかなか見当たらない。

 

教材作成に限らず、iPad proから印刷する方法を探している人にも、まとめとして有用かもしれない。まあでもタイトルがタイトルなので、そういった層に届きはしないだろうけど…

 

この「教材作成|印刷編」は「予習編」の続編である。

 

iPad proで物理の教材作成|予習編』

note.mu

 

予習編では、iPad proを手にする前の段階までに調べたことをまとめたので、その「答え合わせ」のような記事をどんどん書いていこうと考えていた。

 

「予習ではこうだったけど、実際はどうだったのか?」

 

ということをまとめていくつもりだった。だけど、最初に書いたのが、予習編に全く登場しない「印刷」についてのものになってしまった。

 

そんな「印刷」についての記事から書き始めたきっかけがこのツイート。

 

「AirPrint」なる機能が使えるぞ!と喜びつつ「アレ…?」とすぐに行き詰まった。

 

「B5版で印刷できないの?じゃないと、教材印刷するとき困るよ!」

 

という「焦り」が出発点だった。

 

つまり、「予習」の「段階」ではそこまで頭が回っていなかった、ということだ。

 

あ、ってことは、「予習」の妥当性をチェックするという意味での「答え合わせ」として「印刷編」は、そんなにハズレた内容でもないじゃん、と書きながら今きづいた。

 

 

ということで、次回からnoteでは、予習編の「答え合わせ」として、実際に教材を作る方法について検討していこう。

 

と、思いきや、次に書くつもりでいるのは「予習編|TeX追記編」である。

 

というのも、予習編で、iPad proで使うTeX環境はCloud Latexでいいかな、なんて書いたら、なんとCloud LatexiOSで使えないということがわかったからだ。なので、TeX統合環境について、再び予習をするハメになったのである。

 

中身は「TeX writer」と「TeXpad」の比較。もちろん購入前の「予習」。まだ、買ってないし……

(決めかねている。両方買う余裕も……)

ガラムマサラとガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2

ここ数ヶ月ほどカレーづくりに囚われている。

 

カレー作りに「ハマっている」とか「凝っている」とか「趣味です」とかそういうことではなく、囚われている。

 

気づくとカレーをつくって食べている。

3日くらい経つとまた「カレーじゃない?」と頭で誰かがつぶやく。

意識を取り戻したときにはガラムマサラを手にしている。

 

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ガラムマサラ

かれーづくりに囚われたきっかけは「以外にカレーつくるの簡単なんだ」と気づいてしまったこと。

 

まずとっかかりがスパイスカレーの水野さん。

 

以前セッション22に出ていて、その存在が頭に残っていた。

そんなタイミングで昨年、NHKの料理番組に出演しており「あの人じゃん」と思いながらスパイスカレーの作り方を教わった。

www.kyounoryouri.jp

 

このときに覚えたのは1つ。

鶏肉をヨーグルトにつけて冷蔵庫へ入れておく

で、そのままフライパンに。シンプルだ…

 

 

追い打ちをかけたのが Twitter で流れてきたこの記事。

「インド人なら100円ショップのスパイスでも本格インドカレーは作れるのか?」

livejapan.com

 

このときに覚えたのは1つ。

とりあえずガラムマサラ入れとけ

実はガラムマサラにはいろんなスパイスがいい感じに入っているから、なんならそれだけでもいいと。シンプルだ…

 

ということで鶏肉を買ってきてはヨーグルトにつけ、つめかえ用の安いガラムマサラを振りまき、できたカレーを食し、三日後くらいに鶏肉をヨーグルトにつけ……というルーティンが出来上がりつつある。

 

3ヶ月前はまだマシだった。1週間に1回か、それ以下か、というところで済んでいた。

 

2019年に入り、カレーづくりが加速した。

 

というのも、妻が出産のために実家へ移ったからである。

 

食事は以前から私が用意することが多かったが、さすがに節度を持っていた。酒のつまみ的なものが多くなる傾向はあったものの、お互いの希望をバランス良くメニューに取り入れようという姿勢だけは少なくともあったはずだ。と、思いたい。

 

しかし、一人になってしまったことで、ガラムマサラの呪いに抗う気力を保てなくなった。

 

だって簡単でおいしいんだもん。それに辛いものってちょっと中毒性があるよね。

 

ということで、今日のお昼はカレーにした。

昨日から観ていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2』の続きを観ながら、つくったカレーを食す。

 

今日はちょっとカレー粉入れすぎたかな。黄色くなっちゃった。

 

「とりあえずガラムマサラ入れとけば…」というものの、なんとなくカレー粉も入れてしまう。「カレーなんだからカレー粉入れるでしょ」という固定観念を捨て切れていない。くやしい。

 

こないだ作ったときはカレー粉は、鶏肉をヨーグルトにつけるときにササッとふりかけるだけに留め、ガラムマサラをメインにしたら、いい感じにできたのに、またやってしまった。くやしい。

 

まあ、どうせまたそのうち作るからいいや、と気持ちを切り替えガーディアンズに戻る。

 

改めて、ギャグのくだらなさと制作陣(主にジェームズ・ガン監督の?と言っていいのかな?)の「おもてなし感」に、

 

 「コレだよ、コレ、やっぱこういうのいいよねえ」

 

と、自分の中のコアに響くものがあった。

 

とにかく「おもしろいもんを詰め込んだれ!」というこだわりにコアが共振する。

 

例えば、クイルとロケットが口論をしているシーン。

(会話内容はだいぶ意訳してます)

クイル「馬鹿アライグマ」

ロケット「アライグマっていうな!」

クイル「ゴメン、違うね…ゴミパンダ」

ロケット「それってほめてる…?」

ドラックス「……わからん」

クイル「もっとひどいよおー」

ロケット「てめえクソヤロウ!」


GUARDIANS OF THE GALAXY VOL. 2 Movie Clip - Trash Panda (2017) Chris Pratt Marvel Movie HD

(該当シーンは20秒あたりから。最後ロケットのリアクション切れちゃってるな…)

 

例えば、クイルがガモーラに惚れていることをマンティスがバラしてしまうシーン。

マンティスがクイルの感情を読んで「愛を感じる…」

クイルが答える「…まあ、みんなへのね」

再びマンティス「違う。性的な…そう彼女への」

といって、ガモーラを指差す。

ドラックスが爆笑「めちゃくちゃ恥ずかしいやつじゃん!」


DRAX'S BIG LAUGH | GUARDIANS OF THE GALAXY 2 Movie Clip | 2017 Marvel Superhero Movie HD

 

 

くだらなさすぎて、面白くて、そんなのが作品の中にゴロゴロ転がってる。エンドクレジットにも小ネタ満載。最後までふざけ倒す。

 

ジェームズ・ガン…どんだけ「おもてなし」してくれるの。

 

「オレはこういうのが好きなの!だからこういうの作るの!」

 

という監督(というか制作陣)のこだわりがビシバシ伝わってくる。

 

その想いに共感しつつ、彼らがそれを見事実現しているということに、なにか嫉妬のような感情も覚える。

 

ああ、このへんのゴチャゴチャした感情はうまく書き表せないし、それには何千字あっても足りない気がするので、ここでやめておく。

 

エンドクレジットといえば、グランドマスターが既にここで出演してたことに驚いた。何回か観てたのに全然意識してなかった。

 

そのへんのことも合わせて、この記事を読んだらいろいろと頭が整理された。

jp.ign.com

 

MCUは大好きで全部観てるし、ブルーレイもほぼ全て持ってる(まだドクター・ストレンジだけ持ってない)けど、アメコミの方まではフォローできていないし、あんまり積極的にそっちの沼にはまろうという気持ちもない。沼深すぎるし。

 

なので、こうして解説してくれる方がいるのは大変ありがたい。

 

さて、ガラムマサラが切れたので、調達しないと。

出生を届け出た|ロックマンX

そして「父」になる。

小学生のときにロックマンXをよくプレイしていて、あれから20年近く経った今でもBGMを脳内再生することができる。

 

寝付きの悪い夜があった。

 

しかも、なぜかロックマンXのあるステージの曲が脳内でループしており、居ても立ってもいられなくなり、検索して聴いて、より眠れなくなった。 


[BGM] [SFC] ロックマンX [Megaman X]

その夜から、ロックマンXのBGMの脳内再生回数が異様な高レートを維持する日が続いた。

 

また別のある夜、ロックマンXのBGMが頭に鳴り響く中、破水したかもしれない、と実家へ帰っている妻から連絡が来る。

 

その翌日には「息子」が産まれた。

 

・・・・・・・・・

 

産まれたばかりの「息子」の体重を助産師さんが測り、私はそれを横で眺めている。ジタバタと手足を動かしながら身長を測られるのを見守る。

 

諸々が終わると、助産師さんは「息子」を私の腕に預けてくれた。

 

「おとなしくていい子だねえ」

 

助産師さんは言う。私は「息子」の顔を覗き込む。

 

・・・・・・・・・

 

出産のときだけは付き添わせてもらったのだが、インフルエンザ大流行のため、入院している病院では面会が一切禁止だという。 

 

夫であり「父」である私も退院までは一切会えない。面会で気を使わずに済むから、むしろ楽だと妻は言っていた。

 

退院した日に妻の実家で、親子での初めての夜を過ごす。

 

目が「息子」から離れない。

 

眠っている。顔をしかめる。目をあけてこちらを見つめる。

眠っている。口を大きく開ける。目をあけてどこかを見つめる。

眠っている。そのまま声を上げてまた眠る。

 

表情を豊かに変えながら、手足をばたつかせながら、声を上げ、生きている。

 

「息子」は「生きている」

 

・・・・・・・・・

 

 妻は毎日なにかある度に「息子」の写真を送ってくれる。

 

それを一つずつ眺める。

 

・・・・・・・・・

 

区役所へ行ってきた。

 

手続きを終えると、住民票コード通知票というものを渡される。

 

「息子」の名前が活字で記されていた。

 

・・・・・・・・・

 

自分の中にこれまでにない感情が芽生えている。

 

この十日ほどでそれが少しずつ、けれど確実にはっきりとしてきた。

 

・・・・・・・・・

 

息子になり、父になる。