Otis Redding ― 魂のガタガタ

James Taylor と同じように他人の曲をカバーしてうまく自分色に染めてしまうのが Otis Redding です。
Rockapella のプロデューサーであった幾見雅博さんの著作で名前を見たのが初めてだったと思います。


Otis の名カバーといえば Rolling Stones の "(I Can't Get No) Satisfaction" 。
完全に Otis の曲になってしまっています。




Otisがリスペクトしていた Sam Cooke のカバー "Shake" も彼の持ち味、シャウトとガッタガッタが存分に発揮されていて Sam Cookeとは一味違う曲になっています。1967年の Monterey Pop Festival で歌ったものです↓彼が得意とする「だだっこ地団太ステップ」が炸裂しています。






アメリカの北島三郎といわれている(?)Otis ですが、1967年Monterey Pop Festivalの時点ではまだ25歳です。その半年後、26歳の若さで移動中の飛行機事故で亡くなりました。亡くなる3日前にレコーディングされた "(Sitting On) The Dog of The Bay" が彼の最後にして最大のヒット曲になりました。



喉を痛めていたそうで彼のシャウトもガッタガッタもない落ち着いた曲調ですが十分彼のソウルが伝わってきます。3日後の彼の死と重ねてしまうと胸が熱くなります。


最近ではどこかのCMでCharさんたちが演奏していましたね。